親の老いと向き合う日が、自分にも来た!
葬祭部の杉上です。
高齢者によるブレーキの踏み間違い事故。ニュースでは見聞きしていましたが、まさか父が起こすなんて……本当に驚きました。
幸いにも、自宅の庭の植え込みに突っ込んだだけで済み、隣近所に被害が無かったことにはホッとしました。でも同時に、「免許返納」という言葉が、急に現実味を帯びてきたのです。
車が無いと不便なのは分かっています。
田舎では特に、買い物や通院など、車が生活の一部です。
どう切り出そうか悩んでいたところ、父の方から「もう返納しようかな」と言ってくれて、ひと安心。……ところが、母の運転が頼りだと思っていた矢先、免許更新前の認知機能検査で「医師の診断が必要」と言われてしまいました。
結果、両親そろって免許返納へ。

ですが、これがなかなか一筋縄ではいきません(笑)
他人には「何かあってからでは遅いから、返納する」と話しているのに、家族には「返納しやへんよ」と何度も言う母。
分かっているような、分かっていないような……。
それでも返納しなければならない状況に変わりはなく、警察署へ向かいました。
窓口で女性警察官の方へ免許証を差し出し、母がひと言。
「更新お願いします」
その瞬間、母の後ろから私は思わず、
「返納です!!」
……もう、コントです(笑)
無事に返納を終え、家に帰ってから
「猫のおやつ買いに行けへんの困る」
「返納取り消してくる」
そんな言葉が飛び出して、苦笑い。
でも考えてみれば、車は単なる移動手段ではなく、両親にとっては“自由”そのものだったのかもしれません。
免許返納は、返して終わりではないのですね。その後の生活を、どう支えていくのか。
家族にとっても、想像以上に悩みの尽きない日々の始まりでした。
父はお出かけサポート、母はデマンドサービスなど、新しい移動手段にも挑戦予定です。不安もありますが、両親なりのペースで、新しい生活に慣れていってくれたらと思っています。年を重ねることは、出来なくなることが増えるだけでなく、新しい生活の形に少しずつ慣れていくことでもあるのかもしれません。
親の老いと向き合う日が、自分にも来た――。
分かっていたつもりでしたが、実際に向き合うのは、なかなか大変ですね。
そんなことを、しみじみ感じた出来事でした。
