遺影写真
葬祭部の門脇です。
私が葬儀の担当をしてる際にお客様から遺影写真の相談や希望をお受けする事がありますが、私がこの仕事を始めた頃に比べるとだいぶ変わってきているなぁと思います。
私がまだ新米だった20代前半の頃は、遺影写真は男性なら黒の着物又は礼服・女性なら喪服が一般的でした。そして背景は無地の白だったり青が定番で、お顔も真正面を向くように写真を修正していました。
それが今では原本で着ている服は着せ替えをせずにそのまま使用し、お顔の向きも無理に直さず自然なまま使用される形が多数派になっています。写真に限らず葬儀全般に言えるのですが、なぜそうなってきたかを考えると昔は当たり前から逸れる事をすると指摘されたり怒られたりされていました。
なのでお客様からは「みんなと同じようにしてほしい」という声を当時はよく聞いていました。しかし、現在ではそういった指摘などをする方も見られなくなりお客様の希望が通るようになってきたからではと思います。私も遺影写真については着せ替えや修正などは行わず出来る限りその写真のままでいく事をオススメしています。
着せ替えを行うと普段着ていない服を合成で作るので、どうしても違和感がでてしまいます。そこに顔の向きやなにか修正をおこなえば尚更お客様の思う故人様から遠くなってしまうからです。お客様が用意された写真はその写っている故人様の姿が良いと思われて出されたものなのであまり手を加えないのが一番理想に近くなるかと思います。これからずっと家に残り見ていく故人様の写真になるので後悔されない遺影写真作りをオススメ致します。