もみじブログ

新米日記

私の大好きな花。

葬祭部の藪下です。

もうすぐお彼岸ですね。お彼岸の時期には私の大好きな「彼岸花」が咲き誇ります。

別名の「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」というのが有名ですね。学名は「リコリス」といい、ギリシア神話の海の精霊の名前からとられたそうです。その名の通り、彼岸の時期に開花することから、「彼岸花」という名が付けられました。

一方、曼珠沙華はサンスクリット語で、「赤い花」「美しい花」「葉より先に花を咲かせる」という意味を持ち、仏教の経典の中で天界に咲くおめでたい花(吉兆の花)とされています。

しかし、彼岸花は毒性を持ち、墓地や田んぼのあぜ道に咲くことが多いため、「死人花」や「地獄花」といった不吉な名で呼ばれることも少なくありません。これには理由があります。土葬が主流だった時代、その毒性によってモグラなどの小動物が墓地や田んぼを荒らすことを防ぐために植えられた、先人の知恵の結晶です。また、飢饉の際には、球根の毒を抜いて食用にされ人々を救った歴史もあります。

彼岸花全体のイメージである「あきらめ」や「悲しい思い出」という花言葉は、主に赤色の花に充てられています。ただ、赤色にはそれ以外にも「情熱」「独立」「再会」といった力強い花言葉もあります。また、黄色には「追想」「深い思いやりの心」「陽気」「元気な心」、白色には「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」といった前向きな意味もあり、色ごとに異なる豊かな表情を持っているのです。

さらに、文学の世界では比喩表現として登場します。彼岸花の別名に「葉見ず花見ず」という言葉があります。この花の特性上、花と葉が同時に存在することはありません。その性質から、決して出会うことのない関係や、互いを慕いながらも顔を合わせられない男女・夫婦(逢うことのできない恋人たち)の比喩として使われてきました。

不吉な花として忌み嫌われがちな彼岸花ですが、実際には人々を助け、美しい花言葉を持ち、切ない恋の象徴としても描かれています。そんな「マイナスなベール」の内に秘めた美しさや妖艶さに私は強く惹かれます。みなさんもあぜ道で彼岸花を見かけた際は、その隠された本当の美しさを感じてみてください。

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