葬儀社は地元密着型が一番
葬祭部の広田です。
私は、葬儀社は「地元密着型」が一番だと思っています。
葬儀という仕事は、単に商品やサービスを提供する仕事ではありません。
大切な人を亡くされたご家族に寄り添い、不安や悲しみを抱えた中で、最後のお別れをお手伝いする仕事です。
だからこそ、地域のことを知り、地域の人たちとのつながりを大切にする葬儀社であることが重要だと考えています。
そんな私たちと同じような思いを持って、数年前に葬儀社を始められた会社があります。
「葬心ルミーナ」さんです。
私たちも同じ葬儀業界で仕事をする者として、その存在を気にかけていました。
ところが、その後、新聞にも掲載されていましたが、業績などの事情から「小さなお葬式」の看板を掲げることになりました。
地域に根ざした葬儀社を目指していた会社が、これまでとは違う形で営業することになったことを、私自身、複雑な思いで見ていました。
私たち葬儀業界では、インターネット広告などを利用して価格を前面に出す葬儀サービスについて、さまざまな意見があります。
確かに「安く葬儀ができる」ということは、お客様にとって大きな魅力です。
しかし、葬儀は「安ければそれでいい」というものではありません。
ご家族が何を不安に感じているのか。
故人様はどんな人生を歩んでこられたのか。
ご家族は、どんなお別れを望んでいるのか。
そうした一つひとつの気持ちに耳を傾けることこそ、葬儀社の大切な役割だと思っています。
だから私は、葬儀社には「地域とお客様とのつながり」が必要だと考えています。
そんな中、今回、嬉しい話を耳にしました。
ルミーナさんが「小さなお葬式」から会社を買い戻し、再び自分たちの名前でスタートすると聞いたのです。
この記事を書いている時点で、ホームページにも、町の看板にも、すでに「ルミーナ」の名前が戻っていました。
私は、この再出発を良いことだと思っています。
自分たちが本来目指していた地域密着型の葬儀社に、もう一度戻ることができるからです。
ただ、ここで一つだけ伝えたいことがあります。
今回の件、丹波新聞の記事を拝見させていただきました。
そこには【きちんとした故人とのお別れのサポートができていないのではないか】と、ありました。
小さなお葬式のやり方に従わなければならなかった事情があったのかもしれません。
会社を経営する以上、理想だけでは続けていけないこともあります。
それでも、その数年間の中で、地域のお客様に十分に寄り添えなかった部分があったのであれば、そのことはしっかりと受け止めていただきたいと思います。
私はそう願っています。
葬儀は、一度きりです。
やり直すことはできません。
だからこそ、目の前のお客様に誠心誠意向き合わなければならない。
「この人に頼んでよかった」
「この葬儀社にお願いしてよかった」
そう思っていただける仕事をすることが、私たち葬儀社の使命だと思います。
今回のルミーナさんの再出発が、地域の皆様から再び信頼される葬儀社へとつながっていくことを願っています。
そして、これは私たち自身にも言えることです。
地域密着型を掲げるだけでは意味がありません。
地域の方に必要とされ、困ったときに思い出してもらえる葬儀社でなければ、本当の意味での「地元密着」とは言えないでしょう。
私たちも、これからも地域の皆様とのご縁を大切にし、一人ひとりのご家族に寄り添う葬儀社であり続けたいと思います。
葬儀社は、やっぱり地元密着型が一番。
私は、そう信じています。

