地域による葬儀代金の違い
葬祭部の門脇です。
お客様から「なぜ地域によって葬儀代金が違うのですか?」というご質問をいただくことがあります。
実は葬儀代金の相場は、都道府県だけでなく市町村ごとにも違いがあります。丹波市周辺でも地域によって差があり、同じ兵庫県内でも金額はさまざまです。
私はこれまで、いくつかの地域で新しい葬儀会館の立ち上げに携わってきました。その経験から感じるのは、「地域の競争環境」が葬儀代金に大きく影響しているということです。
例えば、その地域で最初に会館を建てた葬儀社は競合が自宅葬のみの葬儀社と少ないため、近隣地域の相場を参考に比較的高めの価格設定をすることがあります。
「高いと利用されないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、自宅で行う葬儀と会館で行う葬儀では、ご家族や自治会の負担に大きな違いがあります。会館葬は準備や後片付けなどの負担を大きく減らせるため、多少費用が高くても選ばれるケースが多くあります。
その後、別の葬儀社が参入すると価格競争が生まれ、地域全体の相場が下がることもあります。実際に私が関わった地域では、2社目の参入によって相場が約30万円下がったケースもありました。
私の知る範囲では、この周辺の葬儀代金の相場は、
篠山市 ≒ 丹波市 > 加西市 > 加東市 >> 西脇市・多可町
という印象です。
また、都市部へ行くほど相場は高くなる傾向があります。兵庫県内でも北部地域は比較的葬儀代金が高いという話を耳にすることがあります。
西脇市は少し特殊で、市が葬儀場を運営しています。葬儀社はその一部をお手伝いする形のため、一般的な民間の葬儀会館と比べると非常に費用を抑えることができます。
その分、ご家族が対応しなければならないことも多くなりますが、知識を持った方が段取りをすれば、お布施を除いて一般葬を50万円程度で行うことも可能だと思います。
加西市も比較的費用を抑えやすい地域で、30名程度の家族葬であれば、お布施を除き、通夜・供物を含めて70万円前後が一つの目安でした。(現在は多少変動している可能性があります。)
そういった金額であっても「加東市の方が安いから」と地域を越えて葬儀社を選ばれる方もいらっししゃられるくらいまた加東市の方が安いそうです。
もしかすると、播州地域全体が比較的費用を抑えやすい地域なのかもしれません(笑)。
一方で、全国的に見ると家族葬の平均費用は約96万円~110万円と言われています。ここでいう家族葬は、ご親族も最小限にして、ごく近しいご家族だけで行う小規模な葬儀を指します。現在、丹波市で多く見られる家族葬よりも、さらに小規模なケースになります。
もちろん、同じ地域でも葬儀社によって費用や内容は異なります。また、「安いから良い」「高いから安心」という単純なものでもありません。
ただ、葬儀は突然必要になることが多く、ご家族にとって大きな経済的負担になる場合があります。
だからこそ、元気なうちに複数の葬儀社へ相談し、事前見積もりを取っておくことをおすすめします。
なお、ホームページや広告に掲載されている金額だけでは、実際の総額が分かりにくいこともあります。掲載価格だけを参考にするのではなく、希望する内容を伝えたうえで具体的な見積もりを作成してもらうことが大切です。
事前に知っておくことで、いざという時に慌てることなく、ご家族に合ったお見送りを選ぶことができます。
