もみじブログ

お葬式あれこれ

参列できない方の想いも一緒に

葬祭部の山下です。

 

先日、ご葬儀をお手伝いさせていただいた89歳の女性の故人様には、90歳を超えるご主人がいらっしゃいました。

奥様を施設からご自宅にご安置させていただいた際に、ご主人は奥様のお顔を見ることはできたのですが、少し前から体調を崩されていたため、その後すぐに入院となってしまいました。

葬儀当日だけでも外出して参列できないかとご検討されましたが、無理はしない方がよいとの判断となり、ご主人は参列を断念されました。

 

長年連れ添われた奥様のお見送りに立ち会えない——。

ご主人のお気持ちを思うと、何とかその想いをお別れの場に表すことができないだろうかと考えました。

喪主である長男様に「ご夫婦お二人のお写真はありませんか。」とお尋ねしたところ、旅行先での一枚や、ご趣味だったカラオケで楽しそうに歌われているお写真など、たくさんの思い出のお写真をご用意くださいました。

中でも印象的だったのは、お二人の当時の結婚写真と、その際にご親族皆様が揃われた集合写真でした。その結婚写真をメインに式場内のメモリアルコーナーへ飾ると、ご親族の皆様も自然と足を止められ、写真を囲んで思い出話に花を咲かせておられました。

 

また、司会者にもお願いし、式中では次のようなナレーションをさせていただきました。

「ご主人は、本日、療養中のため、ご参列は叶いませんでした。しかし、式場後方に飾られた数々のお写真が物語るように、ご夫婦お二人は確かな絆で結ばれ、長い人生を共に歩んでこられました。ご主人もきっと、奥様へ感謝の気持ちを届けておられることでしょう。」

参列されたご親族の皆様も、その言葉に静かに耳を傾けておられました。

 

さらに、これは喪主様からのご希望で、

「後から親父に、こんなお葬式だったと伝えたいので、写真をたくさん撮ってもらえませんか。」

とのご依頼をいただきました。

祭壇や供花だけではなく、ご家族がお花を手向けられる様子や、お別れの時間などもできる限り写真に収め、後日冊子にしてお渡しさせていただきました。

喪主様はじめご家族様からは、無事に葬儀を終えられた安心とともに、「これで親父にきちんと報告できます。ありがとうございました。」とのお言葉をいただきました。

 

病気やご事情により、どうしても参列できない大切な方がいらっしゃることもあると思います。

それでも、その方の想いまでお別れの場に届ける方法は、きっとあります。

もみじ市民ホールは、ご家族一人ひとりが、できる限り「悔いの残らないお見送り」となるよう、一緒に考え、お手伝いさせていただきます。

どんな些細なことでもご家族様の想いをぜひ一度お聞かせください。私たちは、そのお別れの方法を一緒に考えることこそ、大切な役目だと思っています。

どうぞお気軽にスタッフまでご相談ください。

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