託された思いに応えたくて
葬祭部の杉上です。
先日、お手伝いをさせていただいたご葬儀で、とてもありがたいことが有りました。
4年前に担当させていただいた喪主様から、私の携帯に電話が有りました。
すぐに出てみると病室でよく聞く「ピッ、ピッ」という音が聞こえてきます。
「実は、母が…」
そう言われたので、入院中のお母様について事前相談のご依頼かなと思っていると、
「今しがた亡くなりまして…」
と言葉が続きました。
そして、お母様が生前「私の時もあの人に頼んで」と話しておられたので、担当をお願いしたいとのことでした。
突然のお話に驚きながらも、とてもありがたく、そして身の引き締まる思いがしました。お母様が生前に託してくださったお気持ちに、できる限るお応えしたい。その一心で上司に相談し、担当をお引き受けさせていただきました。
ご納棺の際には、敬老会に参加するためにお召しになられた洋服が用意されていました。丁寧に着せ替えをさせていただき、ラストメイクも心を込めて施させていただきました。
身支度が整ったお母様のお顔を見つめ「杉上さんにきれいにしてもらえてよかったね」と優しく声をかけておられたお姿が心に残りました。
ご葬儀を終え、後日ご自宅へお伺いしたときにアンケートに添えられたお手紙を拝見しました。そこに書かれていた
『お気に入りの洋服に着替えさせてもらい、きれいに化粧してもらえて喜んでいると思います。遺影を見るたびに伝えて良かったと思っています。』
という温かな言葉を読んだ時、ただただ嬉しくて涙があふれていました。
葬儀のお仕事は、悲しみの中にあるご家族と向き合う仕事です。だからこそ「この人にお願いしたい」と思っていただけたことは、何よりも大きな励みになります。
お母様から託していただいたお気持ちを忘れずに、これからも一つひとつのお別れに、心を込めて向き合っていきたいと思います。

