副葬品のトラブル
葬祭部の板垣です。
ご葬儀を経験された方は、亡くなった人のお棺に故人との思い出の品物や嗜好品などを納められた事があると思います。歴史的には故人があの世で不自由しないための日用品、権力の象徴となるような豪華な装飾などになります。有名なところですとエジプトのピラミッドに納められたツタンカーメンのマスクなどがあります。
日本では、基本は火葬をするために棺の中に副葬品として納められ火葬をする形になりますが、その際にトラブルがあったとニュースで見たので皆さんにも気をつけていただきたいと思い記載しています。
ある地域では、現在でも三途の川の渡し賃という形で10円玉を棺に入れる風習があるそうです。火葬する際に硬貨や紙幣は、火葬に影響を与えるために一般的に入れる事は出来ません。硬貨は金属で燃えにくく火葬の妨げになったり、紙幣は「貨幣損傷等取締法」に触れる可能性があるからです。私ども、もみじ市民ホールでは実際の紙幣や硬貨を棺に入れて納めてもらう事はなく、紙に六文銭が書いてある物をこちらで準備して棺に納めていただきます。これは、火葬時のトラブルを防ぐためでもあります。
例えば、燃えにくい物を入れてしまうと火葬した際にそのまま残ってしまい、お骨についてしまったりします。最悪の場合は、火葬炉が破損してしまったりして弁償など話になる恐れもあります。斎場(火葬場)によって、副葬品として入れても良い物、ダメな物がありますので分からない場合は、その都度、葬儀社や使用する斎場に確認をして下さい。もみじ市民ホールでは、その辺りも打ち合わせの際に副葬品のリストをお渡ししますので安心していただくことができます。

