枕経
葬祭部の板垣です。
先日、ご葬儀をした親族の方より「こっちはお寺さんが来ての枕経はないのか?」と尋ねられました。
こちらの地域では枕経がない事をお伝えすると少しビックリされていました。
枕経とは、臨終にあたって枕元でお経を唱える事です。自宅で死を迎える事が多かった時代には、故人が極楽浄土へ向かえるように亡くなる前から僧侶がお経を唱えていました。しかし今では自宅で亡くなる人より病院で死を迎える方が多くなった為に、臨終の際の枕経は行われないのが一般的です。
もちろん枕経自体が亡くなったわけではなく、ご自宅に安置されている時や葬儀会館に安置されている時にお寺様がお越しになられて枕経をされている地域もあります。また地域によっては、枕経自体を省かれているところもあります。
枕経をされる際には、お寺様が来られるまでに葬儀社が枕飾りと呼ばれる経机を準備します。当家にお願いするのは樒の準備をしていただく程度です。もし、樒が準備出来ない場合は事前にお伝えしていただいていれば、こちらで準備しますのでご安心ください。