自宅で葬儀、できますか?
葬祭部の義積です。
「自宅で葬儀をしようと思っています」
そんなご相談を受けました。当ホールで葬儀をされる方の多くは会館を利用されますが、数は少なくても、ご自宅で執り行うことがあります。
「長年過ごした場所だから」
「お父さんが建てた家なので、お父さんをここから出してあげたい」
理由はさまざまです。今回ご相談いただいた方は、「なんとなく。昔は家でしていたから、今度もそうかな」と話されました。会館がなかった頃は、自宅や公民館で葬儀をするのが当たり前でしたね。
では、自宅で葬儀をするには、どんなことを考えておけばよいのでしょうか。まずは、棺や祭壇を置く場所があるか。宗教者に来ていただく場合は、その場所も必要です。親族が多ければ、その分のスペースも必要になります。正座が難しい方がいれば、座椅子も必要です。葬儀式は一時間ほどかかるため、座る場所は意外と大切です。参列者が多い場合は、駐車場も考えなければなりません。
準備や進行、片付けはスタッフが行います。自宅で葬儀をする場合、スタッフが棺を置く場所や動線などを確認します。ご家族には、葬儀をする部屋の片づけや家具の移動などをお願いすることがあります。会館なら準備されている場所を使えますが、自宅の場合は、葬儀ができるように家の中を整える必要があります。会館なら、駐車場や冷暖房、受付、控室、会食の場所などが整っています。
一方、自宅葬には、慣れ親しんだ家から送り出せるという良さがあります。どちらが良いということではなく、ご家族の状況に合った方法を選ぶことが大切です。また、前日は自宅で過ごし、葬儀式の日だけ会館へ移動することもできます。
最初にご相談いただいたお客様も、話をしていくうちに考えが変わりました。「家にたくさんのものが来て、また片付けするのも大変だし、自宅前は交通量が多いので、出棺のときも大変そうです」そう考え、会館で葬儀をすることにされました。
最初は「自宅で」と考えていても、話をする中で変わることもあります。いざというときに慌てないためにも、元気なうちに「自宅ならどうだろう」「会館ならどうだろう」と、ご家族で話しておくのもよいですね。
「そもそも葬儀のことがよく分からない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。会館の見学もできますので、実際に見てみると、どんな葬儀にしたいのか考えるきっかけにもなります。

