最後まで、その人らしく。
葬祭部の杉上です。
先日、担当させていただいたご葬儀で、不思議なご縁を改めて感じる出来事がありました。
式の打合せの場で、初めて故人様とお会いしたのは2016年。
お兄様の奥様のご葬儀でした。当時、喪主を務められた甥御様と一緒に打ち合わせに来られ、そっと助言をされたり、ご家族を支えたりされる姿がとても印象に残っています。
その2年後の2018年3月には、お兄様のご葬儀。
その時も変わらず、ご家族を支えながら打ち合わせを進めておられました。
さらにその年の11月、今度は喪主を務められた甥御様が突然お亡くなりになり、若い息子様が喪主を務めることになりました。その時も故人様は、ご家族の傍らで温かく支えておられました。
そして2025年には奥様がご逝去されました。(その際の担当は私ではありませんでした。)
奥様を見送られた後、ご自身の病気が見つかりましたが、「一周忌を終えるまでは」と、ご家族の支えを受けながらご自宅で過ごされました。そして一周忌を無事に済まされ、やるべきことをすべて終えられてから入院。約2週間後、静かに旅立たれました。
今回、その故人様のご葬儀を私が担当させていただくことになり、2016年から続いてきたご縁の重みを強く感じました。
打ち合わせでは、「遺影写真はこれを使ってほしい」「祭壇にはこれを飾ってほしい」「妻と同じ内容で送ってほしい」と、娘婿様に一つひとつ伝えておられたそうです。

これまで何度もご家族を見送り、多くの葬儀に立ち会ってこられた故人様だからこそ、ご家族が困らないようにとの思いが自然と形になっていたのでしょう。
私たち葬祭スタッフは、ご家族にとって人生で一度きりの出会いと思われることも少なくありません。しかし、このように何年にもわたってご家族とご縁が続き、人生の節目節目に立ち会わせていただくことがあります。
悲しいお別れの積み重ねではありますが、その中で築かれる信頼やご縁は、この仕事だからこそいただける大切な財産です。
故人様との10年にわたるご縁に、心から感謝するとともに、
「最後まで家族を思いやる姿勢」を、私も忘れずにいたいと思いました。
