母のお弁当
葬祭部の義積です。毎日暑いのにもう8月が半分過ぎました。これから少し涼しくなるのでしょうか。
ある喪主様が、ご葬儀のご挨拶でお母様との思い出を話してくださいました。運動会や遠足の日のお弁当には、必ず甘い金糸卵と紅しょうががご飯一面にのっていたそうです。それが、そのご家庭の定番のお弁当でした。豪華なおかずではなくても、お母様が作ってくださったお弁当だからこそ、忘れられない味になっているのでしょう。そのお話を聞きながら、ふと私も母のお弁当を思い出しました。
私の通っていた学校には給食がなかったため、学生時代は毎日母がお弁当を作ってくれていました。当時は今ほど冷凍食品も多くなく、毎朝のお弁当作りは大変だったと思います。母は料理が得意というわけではありませんでした。でも、遠足など特別な日には、私の「おにぎりにして」というお願いを必ず聞いてくれました。俵型のおにぎりに、味付け海苔を巻いたシンプルなもの。それでも、遠足先で友達と食べるそのおにぎりは、とてもおいしかったことを今でも覚えています。
8月15日は、お盆の時期。ご先祖様をお迎えする季節です。きっと両親も家に帰ってきてくれていることでしょう。今年も、お墓やお仏壇に二人の好きだったものをたくさんお供えし、思い出話に花を咲かせながら、両親と過ごした日々を振り返りたいと思います。
そういえば、今年はあのおにぎりも作ってみようかな。あの頃と同じ味にはならないかもしれませんが、一口食べれば、遠足の日の景色まで思い出せそうな気がします。

