お父様の身支度
先日、お手伝いさせていただいた当家のお話です。
病院でお父さんが亡くなって、家に帰ってきました。
私は自宅で合流して、お父様を仏間のお布団に安置させていただきました。
お父様はスーツをピシッと着ていて、カッコイイ感じで素敵でした。
「病院で着せてもらったんですか?」と聞くと次男様が「スーツは着せてもらったけど、ネクタイは私が締めてあげました。人にネクタイするなんて初めての事で、難しいですね」と仰られ、驚きました。
私もこの業界そこそこ長くなりましたけど、男性が故人様の身支度のお手伝いをすることはあまり聞いたことありませんでした。
さらにお布団のお父様を見て、息子様たちが「髪型、いつもと違うな。いつもオールバックやったから、したろか」と言って、自身の整髪料を持ってきて息子様達でお父様の髪の毛をセットしてあげていました。
「よし、男前になったやろ」と皆さん嬉しそうにしている姿をみて、本当に普段から仲の良い親子だったんだなぁと感じました。
故人様の身支度に関しては基本的には葬儀社がおこなうものとなっていますが、私はそこに固執する必要は無いと考えています。
我々はお客様の出来ないことを代わりにしている訳であって、お客様自身が自らの手で故人様を送り出す準備をすることはとても素敵と思いますし、それが何よりの故人様に対する供養だとも思います。
「手を出したらいけない。口を出してはいけない」なんてことは考えないでください。
我々、もみじ市民ホールに対してはどんどん想いを伝えてください。
ご当家と一緒に故人様を送り出すことが、我々の望むお別れの形です。

