香典の中身
葬祭部の義積です。秋になり朝に霧が出るようになりました。だんだん秋が深まり紅葉の季節になります。すごく楽しみです。
さて今日は香典のお話です。そもそも香典は相互扶助の精神に基づき、葬儀という儀式にかかる費用を分かち合うという意味合いで、お互いにお金を出し合うことから始まったものですので、大体の相場はありますが必ずいくらという決まりはありません。また最近は香典辞退も増えてきましたが、昔から現在まで続く風習です。
香典の相場は、故人との関係性と年齢によって異なります。またタブーとされる数字があります。「死」を連想させる「4」、「苦」を連想させる「9」になる金額や、偶数も避けるべきと言われています。3千円、5千円、1万円、3万円など、奇数の金額になります。
また「葬儀あるある」で(〇年前にうちで出した葬儀でいくらもらったから、同じ金額でお返ししないといけない)という風習もあり香典の金額は大体決まっています。そして何年経っても大きな変化はありません。世の中これほど物価が上がるのに不思議なことで香典だけはそのままの印象です。葬儀に使用する様々な物価が高騰し、葬儀費用も上がってきていますが、香典も時代に合わせて金額を上げるというのはやはり難しい問題なのかもしれません。

