もみじブログ

仏教・仏事

一膳飯

葬祭部の板垣です。

一膳飯とは、故人の枕元に供えるご飯の事で、生前に使っていた茶碗に山盛りにご飯を入れて、真ん中に箸を立てたものです。この世の最後の食事という意味と旅の途中で故人に食べてもらう為のお弁当という意味も込められています。最近では少なくなりましたが自宅葬が支流の時は、当家で必ず用意されていたかと思います。式場での葬儀が多くなってきてからは用意されているご家庭も少なくなっています。地域によっては一膳飯を準備される習慣が残っている所もありますが最近では、当家の負担を軽減するために葬儀社が用意をしているケースもあります。もちろんもみじ市民ホールでも用意はしております。

この他にも、出棺時にこの一膳飯を供えた後の茶碗を割る儀式としての「茶碗割り」をされる地域もあります。これをするのにも意味があって、あの世とこの世のものを使い続けないようにとの思いを込めて、茶碗を使って区切りをされるなどの意味もあります。

必ずこの儀式をしないと故人を供養ができないのかというとそうではありません。故人に対して感謝をする気持ちをもってもらうのが大切ですのできちんと供養できていないなどは思われなくても大丈夫です!!

 

 

 

 

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