六文銭は忘れずに
葬祭部の杉上です。
先日、テレビを見ていたら思わず手を止めてしまいました。マツコ・デラックスさんの“マツコの知らない世界”で「日本の地獄の世界」という特集が放送されていて、仕事の中でお伝えしている風習が出てきたので、「これは見なくては」と、そのまま30分しっかり楽しんでしまいました。
いつもご案内していることですが、お線香は仏様のお食事の代わりになるものと言われています。また納棺の際には、草履と杖を柩にお入れし、頭陀袋に三途の川の渡し賃とされる六文銭(印刷ですが)を入れて故人様に持って行っていただきます。
テレビでは、その理由を“地獄への旅”として紹介していました。
亡くなるとまず、獄卒三人組「奪精鬼・縛魄鬼・奪魂鬼」が迎えに来るそうです。
これは私も初めて知りました。
そして三途の川の前には、なんと“死出の山”。とがった険しい山を400kmも登らないといけないのだとか。だから草履と杖が必要なのですね。…とはいえ、
マツコさんの「草鞋に刺さるわ!」という言葉に思わず笑ってしまいました。そして、長い旅の途中のお食事代りが、お線香の煙と紹介されていました。ここでもマツコさんの「死んでも食べ続けるの~」にも、くすっとしてしまいました。
さらに三途の川には三つの途があり、橋を渡れる善人コース、浅瀬を歩ける普通コース、罪が重い人は濁流の中を進む最悪コースだそうです。三途ってそういう意味!?と驚いてしまいました。そして六文銭を渡して舟に乗ることを“裏ルート”と番組では説明されていました。舟に乗るのが当たり前と思っていたのに、それが裏ルートだったなんて川を渡るにも大変です。そうなると六文銭は大事なもの、納棺の時には「入れ忘れないように!」と、少し気が引き締まります。
ちなみに、生きている間に閻魔様をお祀りしているお寺にお参りし、懺悔をしておくと、少し許してくださるという「閻魔詣出」というものもあるそうです。
怖い閻魔様ですが「ええとこ行けますように」と願いを聞いてもらえるなら、私も行っておこう!と思ってしまいました。
次の納棺の機会には、テレビで見たことを思い出しながら「まずは死出の山を登られますので草履と杖、ちゃんと持って行ってもらいましょうね。」とお声掛けしたいと思います。
そして舟のコースで、穏やかに三途の川を渡ってもらえるように六文銭を頭陀袋に入れて、首にかけさせていただきます。

