それぞれの故人様への想いを形に
葬祭部の山下です。
丹波市山南町でご葬儀のお手伝いをさせていただいております。
大切な方を見送るとき、ご家族お一人お一人それぞれが故人様との思い出や交わした言葉に想いを巡らせることかと思います。
ご葬儀の打合せにおいて、ご家族からそういったエピソード等をお聞きしていると、例えばご主人が亡くなられた場合では、奥様はお出会いになったときからのこと、息子様や娘様からはどんな父親だったか、お孫様からは可愛がってもらった思い出等、それぞれのお立場から見た故人様像がたくさん浮かんできます。
実際、私自身も、おじいちゃんおばあちゃん子で小さい頃からよく可愛がってもらったので、祖父母の葬儀は今でもよく覚えています。特に私が中学生の時に見送った祖父の葬儀は大変印象深く心に残っています。
20年以上前の話なので、今のような会館ではなく、公民館で自治会の方に手伝ってもらって執り行った葬儀でした。祖父は末期ガンで最期は大好きな自宅で療養していました。私はおじいちゃん子だったので、中学生の反抗期真っ只中で親の言うことは大して聞いておりませんでしたが、祖父の部屋に食事を持っていったり話をしたりとお世話だけは進んでしていたことを覚えています。そのときに夏休みの宿題で家族について作文を書く機会があり、私は病気の祖父のことを主に書きました。自分事で大変恐縮ですが、それがそのときの人権作文のコンクールで入賞し、祖父も大変喜んでくれました。その1ヶ月後くらいに祖父が亡くなり、誰が提案してくれたかまでは覚えていませんが、葬儀でその作文を読んでほしいということになったのです。当時中学生の私はたくさんの方がいる前で読むのは恥ずかしいという想いがあり、当時の自治会長さんに代読してもらうということになっていました。しかし、直前になって自治会長さんから「これはあなたがぜひ自分で読んだ方がいい」と自分で読むことを勧められ、急遽自分で読むことになりました。緊張しながらも、読んでいる途中で会葬者の方が涙されている様子を見て、おじいちゃんへの自分の想いを最期に伝えられて良かったという気持ちになったことを覚えています。
自分の話が長くなりましたが、葬儀の場というのはお顔を見て、御身体に触れて声を掛けられる最期の時間になります。それぞれの想い出を胸にどうか感謝の言葉を声に出して伝えていただけたらと思います。
お手紙の朗読やお柩に入れてあげたいもの等、可能な限り、悔いの残らないお別れになるように、ご家族様の希望はご遠慮なく担当スタッフにご相談ください。皆様の想いを形にできる空間をつくれるよう、もみじ市民ホールのスタッフがお手伝いさせていただきます。

