手をあわせるということ
三月も半ばとなり、春のやわらかな光を感じる頃となりました。周りの景色が梅や桃の花が咲き始め、田舎の風景に彩が増えてきました。先日は河津桜が咲いているのを見つけ春の訪れを感じることができました。

春のお彼岸も終わり。いよいよ本格的な春ですね。お彼岸は、「此岸(この世)」と「彼岸(あの世)」が最も近づく日といわれています。だからこそ私たちは、手を合わせ、ご先祖様に想いを向けてきました。
また“弔う”という行為は、日本だけの習慣ではありません。
イラクの シャニダール洞窟 では、約6万年前のネアンデルタール人の骨の周囲から花の花粉が見つかっています。仲間の亡骸に花を手向けたのではないか、と考えられています。また、イスラエルの ケバラ洞窟 でも、丁寧に横たえられた人骨が発見されています。そこには、偶然ではない「見送る意志」が感じられます。
供養は、特別なことでなくてもいいのです。
好きだった花を飾ること。思い出話をすること。写真に向かって「ありがとう」と伝えること。それもまた、何万年も前から人が続けてきた“弔い”のかたちの延長なのかもしれません。私は両親のお位牌に手を合わせ、日々の暮らしに感謝しながら朝が始まります。
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