もみじブログ

3月になるといつも思うこと

三月になると、思い出す出来事があります。2011年3月11日に起きた 東日本大震災 です。私の友人の中にも被災した人がおり、この時期になると、自然とあの日の話になります。

昔、ジャーナリストの 奥野修司 さんが書かれた『魂でもいいから、そばにいて』という本を読みました。
この本には、震災で大切な家族を失った人たちが体験した、亡くなった人との不思議な再会の話が記録されています。怪談のような恐ろしいものではなく、突然の別れの中で、亡き人の魂に出会うという体験です。

本の中で、特に印象に残っている話があります。
石巻のあるおばあさんが、近所の人から「あなたのおじいさんの霊が、○○の十字路に出たそうだ」と聞いたそうです。するとおばあさんは、「どうして私の前には現れてくれないのだろう」と思い、毎晩その十字路に立たれたというのです。

その気持ちを思うと、胸が締めつけられるようです。もし私が同じ立場でも、きっとそこに立ってしまうのではないかと思います。

「霊」と聞くと、怖いもののように感じてしまいます。けれど、それが大切な人であるならば、きっと意味はまったく違うのでしょう。私もいつも亡くなった両親には、どのような形であっても会いたいです。

人はいつか必ず別れの時を迎えます。それでも、ときどき亡くなった人のことを思い出し、そっと心の中で話しかけている自分がいます。

もしかすると、そういう時間こそが、私たちが亡き人とつながっている瞬間なのかもしれません。

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