もみじブログ

お葬式以外のお話

暦の不思議と春のお彼岸

葬祭部の杉上です。

 

今日から3月。少しずつ春の足音が聞こえてくるこの時期、そろそろ気になるのが「お彼岸」のことですね。

 

今年の春のお彼岸は、次の日程です。
*3月17日:彼岸入り*
*3月20日:中日(春分の日)*
*3月23日:彼岸明け*
中日を挟んで前後3日間、合わせて1週間が「お彼岸」の期間です。

 

実は私、これまで「春分の日は毎年決まった日」だと思い込んでいました。
ところが調べてみて驚きました。春分の日は、国立天文台が算出する『暦象年表』に基づいて決まっているのだそうです。

「昼と夜の長さがほぼ等しくなる日」を計算によって導き出すため、年によって日付が変わるのですね。
実際、来年(2027年)の春分の日は3月21日と発表されており、今年とは1日違います。

 

そういえば「立春」も年によって変わります。
それに伴って「節分」も前後しますから、私たちが巻きずしを頬張る日も、実は暦の計算に左右されているのですね。

古の人々が空を見上げて編み出した「暦」という知恵。その奥深さに、あらためて心を動かされました。

 

……とはいえ、どれほど壮大な天文学に思いを馳せてみても、私の意識はやはり地上の喜びへと戻ってしまうようです。
お彼岸の中日が1日早まろうが遅れようが、私の関心はただ一つ。

 

「この春は、どの和菓子屋さんのぼた餅をいただこうかしら」と。

 

けれどお彼岸は、ご先祖さまや大切な人に思いを向ける大切な時間。
葬祭に携わる者として、皆さまが静かに手を合わせるひとときを、心穏やかに過ごしていただけたらと願っています。

 

宇宙の神秘に思いを馳せ、大切な人を想い、そして、少しだけ頬をゆるめながら、ぼた餅をいただく。
そんな春のお彼岸も、きっと素敵ですね。

 

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