『ほどなく、お別れです』が教えてくれた原点
葬祭部の門脇です。
映画「ほどなく、お別れです」を公開初日に観てきました。
※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
作品の中で、とても懐かしく感じた場面がありました。
それは、浜辺美波さん演じる新人葬祭プランナー・美空を、目黒連さん演じる漆原礼二が勧誘し、ご両親に葬儀の仕事に就くことの許可をもらうシーンです。
実は、私が葬儀の仕事に就く際も、両親や家族の了承を得ているかどうかの確認がありました。当時はまだ「人の死でお金を稼ぐ仕事」というイメージが強く、決して良い印象ばかりではありませんでした。そのため、後々トラブルにならないよう、事前に家族の理解を確認していたのだと思います。
面接の日、帰宅して両親や祖父母に相談しました。当時私はフリーターだったこともあり、両親は「これから絶対に伸びてくる仕事だ」と大賛成してくれました。一方で、祖父母は反対こそしませんでしたが、どこか不安そうな表情をしていたのを今でも覚えています。
また、劇中で漆原礼二が美空を厳しく指導する場面も印象的でした。家族の悲しみに共感し、美空が思わず泣いてしまい、式場から追い出されるシーンです。「泣くのは私たちの仕事ではない」と叱責される姿に、私自身の新人時代が重なりました。
当時の上司からも
「お客様の気持ちに共感することは大事やけど、式を支えるスタッフが泣いていたら誰がお客様をサポートするんや。式では絶対泣いたらあかん!」
と厳しく言われたものです。
ただ、今は時代も変わってきたのではないかとも思います。お客様のために一緒に涙を流すスタッフがいても、それはそれで良いのではないか、と。
もっとも、私はもう上司の教えが染みついてしまっているので、きっと泣けないと思いますが(笑)。
今回この映画を観て、新人の頃の気持ちを思い出し、初心に立ち返ることができました。本当に観に行ってよかったと感じています。
