20歳から始めた、この仕事
葬祭部の門脇です。
私も今年で40歳になり、20歳で葬儀の仕事に就いてから、気がつけば20年が経ちました。
「もう20年か」と思ったとき、ふと昔、上司にかけてもらった言葉を思い出しました。
あれは私が23歳、葬儀の仕事を始めて3年ほど経った頃のことです。
まだ一般葬が主流で、地域の風習や仏事のしきたりが色濃く残る時代でした。村の方や親戚の方から、作法や進め方について細かな指摘を受けることも多く、その一つひとつに的確に対応し、ミスや漏れなく喪家様を導くことが求められていました。
当時の私は23歳。
「こんな若い子で大丈夫なのか」
そう思われていたであろう不安や視線を、肌で感じていたと思います。葬儀担当としての責任の重さに、この仕事をこの先も続けていけるのだろうかと、心が揺れていました。
そんなある日、仕事終わりに上司が食事に誘ってくれました。私が悩んでいることを察していたのだと思います。その席で、上司はこんな言葉をかけてくれました。
「この仕事は若いと大変やとは思う。俺は30歳から始めて、今41歳やけど、葬儀歴はまだ10年くらいや。20歳から始めた門脇君が、このまま頑張って続けて、俺くらいの年になる頃には葬儀歴20年やろ? この仕事は10年でプロ中のプロって言われる世界や。20年やったら、すごいもんになっとるで。」
その言葉に、どれほど救われたかわかりません。
そして今、40歳になり、あの時言われた「20年」という年月を実際に重ねた私は、ふと思います。
私は上司が期待してくれたような、「すごいもん」になれたのだろうか――と。

