遺影写真を作成する際は
葬祭部の山下です。
ご葬儀の打合せにおいて、遺影写真を作成する際のポイントとして私がこれまで経験させて頂いたことから、ご遺族様が迷われた際は必ずご助言していることがあります。
それは
「故人様らしさがなくなってしまわないようにしてください」
ということです。
打合せで私たちスタッフが当家の方からお預かりする写真は、遺影写真用に撮影された写真でない限り、旅先での一枚やご家族での集合写真、またお孫さんを抱っこされている写真など、何気ない日常の瞬間を切り取った写真であることが多いです。お召しになっている服も特別に正装されているわけではありません。
遺影写真は背景も服も全てお好みのものをカタログから選択して、合成加工することができるのですが、背景は別の方が一緒に写っていたり、背景として切り取るにはあまりふさわしくないという場合が多いので、これについては、別の背景に加工された方が綺麗に仕上がります。
しかし、お召しものについては、あまり変えない方が良いというのが私の正直な感想です。過去にご遺族様との打合せで、故人様(お母様)のお召し物の洋服をフォーマルなものに着せ替え合成することになりました。また、お顔も少し首をかしげられているような感じだったのでお顔の傾きを真っ直ぐに修正したうえで、写真の校正を行い、娘様方にお見せしたのですが、
「なんかいつものお母さんじゃない。パリッとしすぎている(笑)。」
というのが第一の反応でした。
結果的にお召し物はそのままにして光の加減で影になっている部分だけ明るく修正し、なおかつお顔の傾きはそのままで校正して再度、お見せしたところ、娘様方から
「いつものお母さんやわ!」
というお声を頂きました。
通夜、葬儀に参列された会葬者の方も
「いつもの〇〇さんの顔そのままの良い写真やね」
と口々に言われました。この故人様は本人様から、ご自分の遺影写真のことで前々から少し私どもにご相談をされていた方でもあったので、皆さんからこういうお声を頂くことができ、本当に良かったと思った瞬間でした。
この時の経験から、私は
「遺影写真はできる限り故人様のイメージをそのまま残して作る方が良い」ということを学びました。
カタログを見ると、ついつい綺麗目なものを選んでしまいがちなのですが、やはり合成なので故人様のイメージに完全に合うかというと、決してそういうわけではなく、やっぱりそのままの方が故人様らしいということがよくあります。
また、少し首をかしげているお姿も、逆にそれが故人様らしく見えることがありますので、特別なご希望がない限りは、こちらとしても修正はしないよう心掛けています。
遺影写真というものは、ご葬儀の時だけでなく、この先もずっとその家に残るものになりますので、「これで良いかな」と妥協はされず、少しでも違和感があればご遠慮なくお申し付けください。ご納得がいくまでこちらも校正対応いたします。
どなたがご覧になっても、
「あ~いつもの〇〇さんらしい写真や」と思っていただけるような仕上がりになるよう、お手伝いいたしますので、安心してご依頼ください。
