私の終活~片付け編~
葬祭部の義積です。
今年もあっという間に年末になりましたね。
世の中の人たちは今ごろ、大掃除や家の片づけでバタバタしているのではないでしょうか。
私は以前から「終活」を少しずつ進めています。
一般的に終活を始めるのに最適な時期というのは特に決まっていませんが、体力や気力があり、処分費用や車両代など自由になるお金があること、さらに車の運転ができると、なお都合がいいと思います。そう考えると、私は「今が一番いいタイミング」だと感じています。
「終活」とひとことで言っても、その内容はさまざまです。
財産や身の回りのこと、葬儀やお墓のこと、家族に伝えておきたいこと、自身の医療や介護についての意思表示など、範囲はとても広いです。一度にすべてはできませんので、できること・簡単なことから始めるのがおすすめです。
家族に伝えたいことについては「エンディングノート」がとても役立ちます。
ちなみに私はすでに書いていて、娘には「どこに置いてあるか」も伝えています。存在を伝えておかないと、せっかく書いても意味がなくなってしまいますからね。
エンディングノートやお墓については、過去のブログにも書いていますので、よろしければご覧ください。
また、年齢を重ねると考え方や感じ方も変わってくるので、必要に応じて内容を見直すことも大切だと思います。
前置きが長くなりましたが、今回は「片づけ」についてです。
ここからは、私が実際に行ったことをお話しします。
ポイント①
一度にまとめてやろうとすると物があふれて大変なので、「今日はこの引き出し」「次回は食器の選別」というように、場所を細かく区切るのがコツです。そのほうが疲れません。
一つの引き出しでも意外と時間がかかりますし、薬や化粧品などは使用期限のチェックもできて、ちょうど良い機会になりました。
ポイント②
「要らないもの」「要るもの」、そして迷うものは「期限付き」で保管します。期限が来たら、もう一度考えてどうするか判断します。
存在を忘れていたものや、ここ数年使っていないものは処分すると、作業がぐっとはかどります。
ポイント③
思い出が詰まったものは、なかなか処分しにくいですよね。
私の場合、娘の子ども時代の服やおもちゃ、工作や絵などがたくさんありました。そこで、工作などは写真を撮って、ほとんど処分しました。アルバムもスキャナーで取り込んでデータ化し、処分しました(量が多すぎて、まだ残っているものもありますが…)。
ポイント④
家具は、ハンマーなどを使ってできるだけ自分で壊して分解し、自家用車に積んで市営のごみ処理センターへ持ち込みました。もう常連のようになっています。
自分では無理な大きな家具(ベッド・机・ソファーなど)は、リサイクル業者に相談して引き取りに来てもらいました。こうすることで、処分費用をかなり抑えられました。
このようにして、ここ数年で家の中の物はかなり片づきました。
ただ、時間が経つと気持ちも変わり、「やっぱり不要だな」と感じるものが出てきます。
自分ひとりの物であれば問題ありませんが、両親の物は勝手に処分するのはかわいそうだと思い、亡くなってから片づけを始めました。また、兄の学生時代の物なども、私の判断では処分できないため、本人に確認してもらうために残しています。
両親が大切にしていたもの・そうでないものは、私ならある程度判断できますが、これが娘の代になると難しくなってしまいます。
だからこそ、「私の代で片づけておかないと」と思うようになりました。娘に迷惑をかけないよう、そんなことを考えながら日々暮らしています。
