もみじブログ

お葬式以外のお話

自分がなくなったその後は・・

葬祭部の義積です。最近は朝夕寒くなり朝には霧が出るようになりました。家の前の山に登ると、きっと綺麗な雲海が広がっていると思います。季節はすっかり秋ですね。

最近自分が亡くなったらどのお墓に入るかという話題を知人とする機会がありました。私は両親が入っているお墓はがあるので、そこに入る予定です。しかし知人は土葬のまま埋めてもらい、その上に木の苗を植えて欲しいとのこと。自分の栄養で木が育つのは、なんか憧れると言うのです。これは現在の樹木葬とは少し違う気がします。墓石の代わりに樹木や花を墓標とし、自然の中で遺骨を埋葬する新しいお墓の形です。しかし、どこでも埋めて良いということはありません。あくまでも、墓地、埋葬等に関する法律による許可を得た墓地(霊園)に遺骨を埋葬しなければなりません。それ以外の場所に埋めると「死体遺棄罪」に問われます。

更に彼は「鳥葬」も良いと言います。かつて葬儀の話を幾度か友人としたことがありますが鳥葬を望む友達は初めてです(笑)。鳥葬はチベット仏教の弔い方で、遺体を解体し、バラバラ死体にします。それを鳥に食べてもらうものです。理由を聞くと自分は今まで肉や魚などをたくさんの命をいただいてきたので、自分が死んだら次は自然のサイクルに基づき、鳥や木の栄養となり、恩返ししたいそうです。

鳥葬について調べてみると、鳥葬の思想と彼の考えは似ていました。日本で鳥葬をするのは無理で、家族に外国まで行ってしてもらうのも無理なので、あくまで理想ですと、笑っていました。私を含め多くの方は、誰かの役に立ちたいと思っています。それ以上に死んでもなお誰かの役に立ちたいと考えているとはすごいですね。

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