もみじブログ

お葬式あれこれ

故人様からの贈り物

葬祭部 伊藤です。

 ご葬儀の時に、割と耳にするご親戚様同士のこんな会話「お久しぶりです。こんな時にしか会えなくて、すみません。」「あんたとこの子、こんなに大きくなってたの!」「3人も産んで子育てしてるの!知らなかったわ、偉いわー」等等。あるあるじゃないでしょうか?少し恐縮した感じや、久しぶりのいとこ同士さんも思春期では気恥ずかしい思い等もあるあるかもしれないですね。
 では、例えばお式の日。もみじの1番よくある時間は、10時半~11時位にホールにお越し頂き、11時に食事、13時開式、14時出棺、斎場へ行き、戻り、15時頃ホールでご休憩、骨あげに再度斎場へ行き、戻り、17時位に初七日、お帰りです。(喪主様、ご家族様の動きはお寺様との関係もあり、もっと過密になりますので、一旦置いときます。)
 では、お式当日、ご親戚様同士、何時間ご一緒でしょうか?はい!6~8時間ですね。初めは、冒頭のような会話ですが、お式が終わり、斎場へ行って戻って休憩の頃には、小さいお子様は和室でおもちゃを広げたりホールを自由にウロウロ、小学生同士はやんややんや(テレビにゲームを繋いで楽しんでいるご家族もおられます。もちろん、大歓迎ですよ!)、中高生は「明日から中間テストー」と勉強される姿もあり、大人達は故人様の思い出話に花が咲き、咲き乱れつつ、ご自分達の近況やお互いの身体のご心配をしあったり、、、、ご当家様からたまに「こんなに賑やかな葬式ある?」と笑い話で聞かれる事もありますが、いいんです♡いいんですよ♡♡めっちゃいいんです♡♡♡微笑ましくて、羨ましい位です。もちろん、故人様大変喜んでおられます。お帰りの時にはお互いに、「ありがとう。」「またね、お元気でね」と穏やかにお別れされ、故人様が繋いだご親戚関係は故人様からの贈り物だなと思うのです。
 私がいつもお伝えするのは、お集まりそのものがご供養であるという事です。何をしても、また何もしなくても、故人様とお別れして見送った、それでいいのです。どういう捉え方をしても、それぞれの方の自由です。もちろんお静かに、極端に言えばおひとりで見送られても、それもいいと思います。
 どんなお別れも、ご遺族様がご納得される思いを形にする事が私たちの役目です。どうぞ、ご遠慮なく思いをお話しいただければ嬉しいです。

 

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