親孝行
葬祭部の広田です。
先日、母親と旅行に行ってきました。
よくこういった話をすると、「親孝行だね」と言われます。
親孝行とは「子が親を敬い、親に尽くすこと」らしいです。
敬ってるからとか、尽くしたいから、旅行に連れていくとかそういう話ではなくて、表現が難しいのですが私の感覚としては「返している」という言葉がピンときます。
親の責任と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、私を育てるために稼いだお金、使ったお金は大金です。
運よく?私は未婚なので自分の家庭にお金が必要ではなく、自由にできるお金があるうちに母親にこういった形で返しています。
子供の頃はたくさんの苦労と心配をかけました。少し病気もしたので特に。
もちろん今は心配されるようなことはありませんが、逆に私が母親について色々と考えるようになって不安や心配を抱えています。
私にとってこの感覚は当たり前のものですが、周りから見たら違うのかもしれませんね。
こういった考えを持つようになったのはこの仕事に就いてからでしょう。
覚悟していた別れ、予期せぬ別れ、必ず別れはやってきます。大切な人との別れに一片の悔いが無いなんて人はほとんどいません。誰しもが「もっとこう言ってあげればよかった。元気なうちにどこどこ連れて行ってあげればよかった」と思うところがあるはずです。
そういったお客様を数多く見てきたからこそ、「大切な人はずっと居てくれるわけじゃないんだ」と強く感じるようになりました。本来なら両親に恩を返すところですが父親は他界しているので、父親の分も合わせて母親に返しています。
皆さんも「返している」感覚で親との思い出をたくさん作ってみてはいかがですか。