もみじブログ

お葬式あれこれ

脱法的広告!?

葬祭部の広田です。
以前、2025年2月の神戸新聞の記事をご紹介させていただきました。
その時の見出しは「家族葬 料金トラブル続発」でした。 そして今回は2025年8月22日、朝日新聞に掲載があったのでご紹介します。 新聞の一面には「後絶たぬ脱法的広告 行政処分も」そして三面には「葬儀代 安いと思っていたのに」と大きく掲載されていました。その日の朝の情報番組でも取り上げられていました。

“葬儀の料金をめぐるトラブルが多発し、国民生活センターに寄せられた葬儀サービスに関する相談件数は過去最多を更新した。不当に安い料金を強調する脱法的な広告も後を絶たず、行政処分に至るケースも出てきている ”(朝日新聞2025年8月22日朝刊引用)

「脱法的」なんて言葉、穏やかではありませんね。 トラブルの要因、脱法的な広告とは「消費者が誤った解釈をすることを意図した広告」つまり最初から騙そうとしている広告ということでしょう。
誰が見ても安価で、しかも追加料金なしで葬儀が出来るように思えてしまうのです。なぜ消費者はそう考えてしまうのか。書いてあるからです。追加料金不要と。

でも実際は追加料金のオンパレードです。 三面には「50万円のつもりで依頼したのに、見積もりが224万円になっていた」とあります。追加料金あるじゃないですか。

この記事を読んでいただいている方にだけお伝えさせていただくと、そもそも葬儀業界でプラン料金がそのまま見積り金額になることはあり得ません。葬儀には変動費があるからです。
ご逝去された故人様をお迎えに行かせていただく際、同じ町内や市内の病院であれば寝台車の料金は2万円~4万円くらいでしょう。しかし、市外や県外の場合もあります。その場合、費用は4万円以上になることもあります。 そしてお食事も変動費です。何円の食事が何個必要か、これも皆さん同じな訳がありません。その他にも車両を追加で用意することもありますし、会葬者へ返礼品を出す出さないも地域の風習や喪家の意向で変化します。 さらにある葬儀社では、会葬者が何人来て、椅子を何脚出したかによって金額が変わることもあるそうです。

このように葬儀代というのは変動費がどうしても多くなるのですが、それにしても50万円のプランが最終的に224万円になるのは無理やりすぎると私は思いました。 契約したプランの4倍以上の値段ですよ!ありえないと思います。
「じゃあ、そんなこと言ってるもみじ市民ホールの葬儀プランや費用はどうなの?」 お客様から「家族葬を希望します」と言われた場合のプランは69万円で用意しており「もっと小規模で身内数名だけで」という希望であれば37万円のプランがございます。 もしも、もみじ市民ホールが上記の葬儀社と同じようなやり方をすれば69万円の4倍なので280万円ぐらいになりますね。 もちろん、そんなことはしていません。プランを選んでいただいたあと、お客様からの要望をお聞きして必要な物だけ追加していきます。お客様の同意を得ずに追加するなんてことは絶対にありえません。 この69万円のプランの最終的な金額は平均して税別87万円ほどです。
参考までに37万円のプランの最終的な金額は平均して税別53万円になります。 もみじ市民ホールの変動費の平均は15万円~20万円といったところでしょう。 こう考えると選んだプランの最終的な金額が4倍になるって、相当ですね。 もちろん、もみじ市民ホールの葬儀でも200万円を超える場合はあります。ですが、それはご当家の要望で通夜式を執り行う場合や一般葬を希望されて変動費が多くなったり、お花いっぱいにして故人様を見送りたいという要望にお応えした結果、そうなることもあります。 このようなご当家様のお支払いが200万円を超える葬儀は年間に2件~5件あるかどうかです。

記事にも書かれていましたが、後悔しない葬儀社を選ぶためにはその葬儀社のことを知ることが何より大事です。

 

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