もみじブログ

お葬式あれこれ

91歳

葬祭部の杉上です。


2年前にお母様の葬儀担当させていただいた方から「実は親父が入院してまして、近いうちに世話になります」とお電話がありました。ご高齢ではありましたが訪問した際には元気で「次はわしの番やなぁ」などと冗談を言いながらお話をさせていただいてましたので驚きました。


1度は「持ち直しました」と連絡があり、少し安心していたのですが翌日お亡くなりになられ再度驚きました。


葬儀の内容を決める際にはお母さんと同じように、という希望をお聞きし葬儀の準備を進めました。打ち合わせをしながらお父さんのことを聞いたり、喪主さんの気持ちを聞かせていただいたり、思い出の写真を見せていただいて、喪主さんはお父さんのことが自慢で、お父さんもお子さんのことが自慢で、素敵な親子だなと思いました。そして先に亡くなられたお母さんとお父さんは本当に仲が良くて、おしどり夫婦という言葉がぴったりでした。


お元気な頃に訪問させていただいたときに大きなジャガイモをおすそ分けしてもらい美味しく食べた思い出があったので、お父さんに何か私からお供えをしたいと思いました。
お酒とたばこはダメで甘いものが好きとお聞きしていたこと、亡くなられた日の4日後が誕生日でだったことを思い出してケーキに決めました。仲が良かったお母さんの分と2個、そして9と2のローソクを立てました。


お子様達とても喜んでくださり、お花を手向けてのお別れの際に「お母さんと一緒に食べるんやで」と声をかけながら棺に入れてくださったので嬉しかったです。


葬儀後に訪問した際に、喪主様が2つ姉さん女房だったお母さんが91才で亡くなられたので同じ年で亡くなりたかったのかなぁ‥‥と言われたのを聞いて、ほんまにおしどり夫婦やったんやなと思いました。

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