もみじブログ

仏教・仏事

地獄の窯の蓋が開く

葬祭部の義積です。

1月16日と8月16日は、地獄で罪人が煮られるという窯のフタが空きっぱなしになる日です。この日は、そこで働く(?)鬼たちもお休みを与えられて休息するそうです。鬼たちも休むのだから、この世の私たちも休もう、という意味とされています。

この期間は、地獄に閉じこめられている霊が開いた窯の口から出てきます。こうして地獄から出てきた霊たちは、子孫の待つ家に向かうと言われています。そもそも、あの世からの距離は「十万億土」だそうです。ピンとこない距離ですが、おそらくとても遠いのでしょう。

ご先祖様は、そのような遠い道を間違えずに帰ってこられます。しかし、まだ霊に成り立ての場合は、やはり少々不安。家の目印のために新盆のお宅は、霊が道に迷わないよう盆提灯を飾るそうです。迎え火も家の目印のためにします。

我が家には提灯はありまでんが、今朝お仏壇に藁の牛馬を置いてきました(本体はなすとキュウリで作ります。)。ご先祖様は馬に乗って牛に乗ってお帰りになると言われています。早く走れる馬に乗って一刻も早く家に着き、お盆が終わると名残惜しいので牛に乗ってゆっくりと帰ってほしいという願いからきています。

亡くなった父と母が好きなもの、果物をお供えして、お盆はゆっくりしてもらおうと思います。あとお墓参りにもいかないと!(*´ω`*)

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