もみじブログ

お葬式あれこれ

直葬について

葬祭部の山下です。
先日、お客様の直葬を担当としてお手伝いさせて頂きました。
直葬とはお亡くなりになられた医療機関や施設等から葬儀告別式を行わずに、またお寺様の読経もあげられずに、直接火葬場へ行く形を指します。 直接火葬場にとは言っても、すぐに火葬が可能なわけではなく、法律によりお亡くなりになられた時刻から24時間を経過した後でなければ火葬が実施できないことが定められております。したがって、24時間が経過するまで御身体をご安置する場所が必ず必要になってきます。

ご安置場所についての候補は主に4つあります。 1つ目はお亡くなりになられた病院や施設等にそのままご安置される場合です。ただし、これは希望したからと言って必ず預かってもらえるわけではなく、その病院様や施設様の許可を得ないといけません。霊安室等が限られた部屋数しかない中で丸1日預かっていただくことはお断わりされる場合もあります。 次の選択肢からは、まず葬儀社がお迎えに行き、ご安置場所までお送りする形となります。

2つ目はご自宅です。仏間に故人様がお休みになるスペースと敷布団・掛布団があれば大丈夫ですが、この猛暑の時期は御身体の状態の維持のため、エアコン(冷房)があるかどうかも重要な条件になってきます。

3つ目は葬儀会館です。もみじ市民ホールでは谷川・和田の両ホールとも霊安室を備えておりますのでご安置が可能です。 4つ目は斎場(火葬場)の霊安室です。この場合の注意点は、火葬料金に加えて霊安室の使用料が必要となるということと、必ず納棺してから(御身体をお柩に納めてから)でないと安置することができないという点です。 今回担当させて頂いた故人様は喪主様のお母様で、病院で夜にお亡くなりになられました。ご家族は当初、必要最低限の見送りができればと考えておられて斎場での安置も視野に入れられていましたが、故人様の顔を見てやはり寂しくなり、家に連れて帰りたくなったとご自宅へのお帰りを希望されました。そこで夜間の搬送料金が割増になることを考慮して、一晩は病院の霊安室で預かっていただくことになりました。 翌朝私どもが寝台車でお迎えに行き、ご自宅までお送りし、ご安置しました。 今回、そのお客様から言われて私も確かにそうだなと思ったのですが、ご自宅へご安置するメリットとして「出棺までそばにいて顔を見られる。また親族・近隣の方からのお悔みも自由に受けていただける」という点があります。もちろん、これは葬儀会館にご安置した場合でも同様に言えることです。 


一方、これが病院や斎場の霊安室となると自由に出入りができないことが想定されますし、お悔みも自由に受けることはできません。


どちらが良いかについてはお客様の希望によりますが、結果的に今回のお客様からは「家に連れて帰れて最後の見送りがきちんとできて、家から送り出せたことが良かった」と言っていただけました。 直葬の流れとしましては、こうしてご安置したのち、死亡届の記入や直葬プランの内容について打ち合わせさせていただき、火葬までの流れを一緒に確認いたします。そして、納棺をして出棺のお時間になりましたら、ご安置場所から斎場(火葬場)までお車でお送りいたします。
また、今回のお客様は火葬を終えられ、お骨になられてから後日、菩提寺様に読経いただく形を取られましたが、菩提寺様がおられる場合は、こういった方法で進めて良いかを先に確認していただく必要がありますので、ご注意ください。 費用のことや安置場所のことなど、お客様のご希望に沿うように一緒に考え、ご提案しますので、直葬についても、もみじ市民ホールにご相談ください。

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