もみじブログ

お葬式以外のお話

紅白饅頭

葬祭部の杉上です。

 

先日、忌明け法要の準備をお手伝いしている中で「紅白饅頭を用意したい」と言われました。法要のお饅頭は見たことが有りましたので「黄白では無いですか?」とお聞きすると
「高齢で亡くなった父を、母がよう頑張ってくれたから紅白饅頭を親戚さんに渡したいと言うんです。母は山陰地方の出身で、そちらではされているそうなんです。」と言われました。

 

早速、和菓子屋さんに問い合わせすると確かに黄白が多いけど、時々紅白でも用意したことが有るとのことでした。お客様に和菓子屋さんでの話をお伝えして、法要に間に合うように手配をされました。

 

お葬式は不祝儀事ですが、平均寿命が現在ほどではなかった時代に80代や90代で亡くなられた方のお葬式の際に「天寿を全うした」、「長寿にあやかる」と言う意味から、お葬式で「紅白饅頭」や「お赤飯」を配る地域が有りました。今でも風習として残っている地域が有るようです。

 

最近では100歳を超えて亡くなられる方もおられます。悲しみの中でも「よう頑張ったから、天寿を全うしたから祝ってあげたい」とご家族が言われているのを聞いたことが有ります。
この世に生を受けた際にお祝いされ、そして天寿を全うして更にお祝いされる、素晴らしい人生ですね。

 

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