数珠

葬祭部の杉上です。

子供の頃から仏壇の側には数珠が有り、仏様に手を合わせるときは当たり前のように使ってきました。自分用の数珠を初めて買ってもらった時の事は今でも覚えています。

葬儀の仕事に携わるようになり、数珠には宗派によって違いが有り、法具(仏具)として大事なもので有ることを知りました。

元々数珠は、念仏を唱える際に「何回唱えたか」回数を数える役割が有りました。数珠の漢字を見れば「数」と「珠」ですので分かりやすいですね。数珠の玉の数は、108個が基本になっていて、その意味に付いては諸説有ります。よく知られているのは、人間の煩悩の数が108とされているためというものが有ります。

108個の数珠は正式(本式)なものとされ宗派に合わせます。54個あるいは27個と数を減らしたものを略式と言い、宗派を問わず全ての宗派に使えます。

数珠は念珠(ねんじゅ)とも呼び、念仏を唱え煩悩を消して心身を清浄にするとされています。

また珠が人間の煩悩を祓ってくれる仏様であると言われ、身に付けることで魔除けや厄除けになるとも言われています。厄除けにもなることから、数珠は1人1つ持つことがマナーとされていて、貸し借りは良くないと言われています。

年齢が上がると共に、通夜や葬儀、法事などの仏事に参加する機会が増えてきます。お子さんが社会に出て働くようになったら、ぜひ一つ用意してあげてくださいね。