生前のお姿のままで

葬祭部の義積です。

先日彼岸花を撮影に行きました。この辺では田んぼの脇に咲く花ですが、妖艶さがあり私の大好きな花のひとつです。

今月8日にイギリスのエリザベス女王がお亡くなりになりました。国葬は11日後でかなりの期間がありました。ご遺体は何の処置もなければ腐敗が進みますが、記事を読むとエンバーミング(腐敗処理)をされているそうです。
エンバーミングとは「遺体衛星保全」といい、ご遺体を殺菌消毒し、血液を抜き防腐溶液を入れることで、長期間保存する技術です。専門の資格を持った技術者(エンバーマー)が消毒、防腐、修復、化粧といった処置を施します。

エンバーミングを施すことで、生前と同じような姿の故人様とお別れができます。ご遺体は長期間、そのままの姿で変化しません。費用はかかりますが、長時間変化しないうえ、触れたりした時の衛生的な問題もなくなりますので、お別れの形についても、より自由度が増すといえます。エンバーミングを行うにはご家族の同意が必要で、処置後のご遺体を保存するのは50日を限度とし、火葬または埋葬することなど決まりがあります。

私はエリザベス女王の優しい表情が大好きでした。心からご冥福をお祈り申し上げます。