山南町のお客様の葬儀をお手伝いさせていただいた時のことです。
会社の役員を務められていたこともあり、会社関係の方が多く会葬に来られることが予測出来ました。そこでご家族の方に「会社の人たちは故人様のお仕事の姿しか知りません。家庭ではどのようなお父さん、またはおじいちゃんだったのか。そしてプライベートではどのように過ごしていたのかを来ていただいた方たちに知ってもらえるように写真を飾りましょう」と提案しました。
葬儀当日、喪主様達は会葬者の方への対応に追われていたので、小学生のお孫さんたちに写真を飾ってもらいました。
その時、お孫さんたちが写真を貼りながら「ここおじいちゃんと行ったとこや」「おじいちゃん変な格好してる」と笑っている姿を見て「故人様はお孫様にたくさんの想い出を残してくれたんだな」と感じました。
それは会葬者の方にも伝わったようで、たくさんの方が想い出ボードの前で立ち止まり、写真をご覧になってくださいました。
そして、その写真から数枚をピックアップして作成したDVDを式前に流しました。
会葬者の中には涙する方や、楽しそうな家族の写真をみて笑顔になる方もいらっしゃいました。
後日、喪主様に「DVDすごく感動したって来てくれた人みんな言ってくれてたし、祭壇もすごかったわぁ、見たことない祭壇やったし『本当に素敵なお葬式やった』って言ってもらえるんや。広田君のおかげやで。感謝してもしきれへんわ」と周りの方の反応や感想を教えてくださいました。嬉しそうに話してくださる喪主様の顔を見て私もS様の葬儀をお手伝いできたことに感謝です。