葬祭部の山下です。
2年前に亡くなった叔父の自宅に行く機会がありました。法要も身内でされたため、なかなか伺えず恥ずかしながら葬儀以来のお参りとなりました。
お位牌の前に座って、遺影写真を見つめながら手を合わせると、葬儀のお仕事をしている今の自分ならあの時、お手伝いできたこと、力になれることがもっとあったかもしれないなという気持ちが心に浮かんできました。叔父の闘病中は、叔父自身が病気のことを誰にも明かさないでほしいという強い思いがあったので、心配でありつつも私も安易にお見舞いに行くこともできませんでした。
葬儀で叔父を見送った当時は、まさか自分が葬儀の仕事をすることになるんて思いもしなかったですが、納棺や出棺のときに身体に触れてお柩を運んだこと、スタッフの方の心温まる対応の記憶など、あの時の体験は間違いなく私が転職を決める際に背中を押してくれた大きな出来事だと思い、感謝しています。
話をしている中で、叔父の奥さんから「仕事、頑張ってるみたいやね。主人も応援していると思う。」と言ってもらった時に思いました。「あのとき、力になれなかった…」という後悔を心に留めるのではなく、これからの自分の仕事においてしっかりと故人様やご家族と向き合い、精一杯取り組むことが叔父に対する今の自分にできることだと思いました。
この仕事を始めて1年が経ちましたが、いつまでも初心を忘れずに今後とも取り組んでいきたいと思います。