葬祭部の義積です。12月に入りますます寒くなりました。
あるご葬儀式にご高齢の男性が亡くなった妻に手紙を書いてこられ「ここで読ませてほしい。」と言われました。そして手紙を読まれました。
これは人生で初めて書いたラブレターです。新婚旅行の時にあなたは「たくさんの子供と楽しい家庭をつくりたい」と言い、本当に楽しい明るい家庭が作れました。いつも私の隣にいてくれてありがとう。私にとっての女性はあなただけです。本当にありがとう。
飾らない、素直な言葉で愛する奥様に気持ちを伝えられました。お二人がどんなに素敵な人生であったのか、この手紙で感じることができました。そしてそのお二人のお別れの瞬間が今なんだと思うと、男性の言葉の一つ一つにお二人の人生を思い浮かべてしまい、涙がぽろぽろと出てしまいました。
自分たちの意思とは関係なく人の死は訪れます。そして最愛の人とお別れしないといけない時がやってきます。伝えたい相手が生きている時に言葉にできたら一番良いのですが、様々な事情や照れくさい気持ちで言えないままのお別れになる場合もあります。葬儀式では、悔いのないようにできる空間をお作りするように努めてます。