後悔しない親孝行

葬祭部の板垣です。

私は父、母ともに健在なので親孝行について考えた事はなかったのですが、ある方のご葬儀をした際のお別れ挨拶で「今まで親孝行らしい親孝行が出来なくてごめん」と謝られていた事が印象に残っていて、自分は親孝行らしい親孝行をしているのか考えていた時期がありました。

親孝行には人それぞれで仕方が違うと思います。例えば、一緒に食事をしたり旅行に行ったりする「行動で伝える親孝行」だったり、プレゼントを贈るなどの「かたちで伝える親孝行」など色々あると思います。ですが、旅行やプレゼントだけが親孝行だとは私は思いません。これは、私個人の意見として、対象になる方が喜んでもらえればそれは親孝行だと思っているからです。

以前の私は「旅行に連れて行ってあげたり、プレゼントもしていないから親孝行できてないなぁ」と思っていました。ですが、ご葬儀を担当した当家の方の一言から考え方が変わりました。その方と話をしている時に「親孝行してるの?」という話になり、私は「全然出来てないです」とお答えしたら「ちょっとした言葉をかけるだけでも親は嬉しいからそれも親孝行だよ」と教えてくださったのです。

このようなきっかけがなければ今も「自分は親孝行ができていない」と思っていたでしょう。「親孝行したいときに親はなし」ということわざがあるように親孝行ができる時間には限りがありますので後悔のないように行動して、感謝の気持ちを伝えるように出来ればと思います。