浄土真宗のお経

葬祭部 伊藤です。

入社3年目になり、ご葬儀の進行も勉強しています。
先日、浄土真宗のご葬儀を承り、進行の勉強の為お経を全て聞き学びました。
浄土真宗で大事にされているお経は、「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」の3つです。これらを合わせて「浄土三部経」と言います。それぞれのお経につきましては、

仏説無量寿経
仏説無量寿経は「大経」とも言われ、浄土三部経の中でも根本となるお経です。浄土真宗の本尊「阿弥陀如来」の由来、阿弥陀如来の「全ての人を救い幸せにしたい」という願いが説かれているお経です。

仏説観無量寿経
仏説観無量寿経は「観経」とも言われ、インドのマガダ王国の王の妃である「韋提希(いだいけ)」夫人へのお釈迦様の説法が記されています。息子によって牢獄に幽閉された夫人に、お釈迦様は阿弥陀仏による救いについて説きました。その結果、夫人は自分に向き合い、苦しみから解放されたのです。

仏説阿弥陀経
仏説阿弥陀経は「小経」とも言われ、阿弥陀仏のいる極楽浄土の荘厳で美しい様子や、阿弥陀仏の名前の由来について説かれています。
お釈迦様が、投げかけられた質問に対して答える形式のお経が多い中で、仏説阿弥陀経はお釈迦様が自ら説いているという点が特徴的なお経です。

お経は、どうしても言葉が難しいと感じますが、全ての人を救いたい、幸せにしたい、苦しみから解放したい等の願いが込められていると知ると、聞いているだけで心が落ち着くという感覚がよく分かる気がします。