葬祭部の門脇です。
仏教の宗派の中にはお経の中で「南無阿弥陀仏」と唱える宗派、「南無妙法蓮華経」と唱える宗派があります。「南無阿弥陀仏」と唱える宗派には「天台宗」「浄土宗」「浄土真宗」とあります。同じ「南無阿弥陀仏」を唱える宗派であっても考え方が違うという所は仏教の宗派の違いをみる中で面白い所になります。
そもそもこの3宗派には接点があります。浄土宗の法然は天台宗で修行しており、浄土真宗の親鸞は浄土宗で修行しています。なのでこの3宗派はそれぞれ流れを汲んでいます。しかし、極楽浄土への考え方は違いがあります。浄土真宗は亡くなればエレベーター式で極楽浄土へ行けます。なので葬儀の御経などは故人の成仏の為にお唱えしているのではなく、残された遺族などに対しての為になります。浄土宗では極楽浄土へ行くには一本のひもがおりてきてそれを掴みお経を唱える事によって極楽浄土へ行けます。天台宗は浄土宗と同じく一本のひもがおりてきてそれを掴み本人が頑張って上にあがっていきます。お経はその助けをするために行います。もう限界!という所まで頑張って手を離そうとしたときに初めて仏様がすくいあげてくれます。
このように同じ「南無阿弥陀仏」をお唱えする宗派であっても考えた方は違います。何となく家が〇〇宗だからと知られない方も多いと思いますが、自分の家の宗派の考え方を知るのも面白い事だと思います。