檀家寺が無い場合の葬儀

葬祭部の杉上です。

先日、ホームページに『檀家寺が無い場合は葬儀はどうしたらいいですか?』と問い合わせが有りました。当たり前のように先祖様からお付き合いが有る寺で葬儀を行うものと思っていますが、

もしも兄弟が多く末っ子で家を継ぐ必要が無ければ?
実家から離れたところに住んでいたら?
そもそも仏教に関心を持っていなかったら?
葬儀はどうするでしょうか???

まずは宗教者がいる葬儀を行うかどうか?を考える必要が有ります。

宗教者がいる葬儀を希望した場合、宗旨宗派を決めます。宗旨とは仏教や神道、キリスト教など教えや教義のことを言います。宗派とは臨済宗や曹洞宗などを指しています。

例えば仏教で行うとしたら宗派を決めるときに参考にするのは、やはり実家の宗派か家族の宗派にすると馴染みが有ります。もう一つの考え方は住いに一番近い寺院にするという選択も有ります。

事前に寺院を決めると、入山料や入檀料などと呼ばれるものを納めて檀家入りし、寺院とのお付き合いが始まり、葬儀が必要となった時には檀家寺に依頼します。

葬儀が必要になるまで決められなかった場合は葬儀社に依頼をして、ご希望の宗派で受けていただける寺院を探すことになります。

宗教者がいない葬儀を希望した場合は「無宗教葬」と呼び、特定の宗教の儀礼を行わずに葬儀を行います。仏式の葬儀と違い、位牌や戒名、読経や焼香などは有りません。進行や催し事も決まりが無いので、ゼロから作ることになりますので、どんな葬儀を行いたいか自分たちで考えて葬儀社に伝えて進める形となるでしょう。

私は長女なので、いつも家に来られるお寺さんとずっとお付き合いするものだと思っていますが、それは有難いことかもしれないですね。