葬祭部の板垣です。
地元で葬儀社に勤めていますので、知り合いの方の葬儀担当をする事もあります。先日、同級生(Aさん)のお母様の葬儀を担当しました。
Aさんとは昔からの知り合いで友人でしたが、中学卒業でお互いに違う高校に進路を決めたので、そこからはなかなか話す機会もないままでした。それから何年も会わない時期がありましたが、たまたま地元の厄神詣りに行った時に出会ってお互いの近況を話しました。私が今は葬祭の仕事をしていると話すと相談したい事があると言われました。
「父が何年も前から入院しているので万が一の時はどうしたらいいのか?」など事前にお父様の事で相談を受けました。Aさんが心配や不安に思っている事があれば連絡をもらっていました。
それから数日後、いつもはプライベート用の携帯に連絡をくれるAさんが仕事用の携帯に連絡をしてきたので、何かあったのかと慌てて電話に出るとAさんが電話口で泣いていました。話を聞くと、事前に相談を受けていたお父様ではなくお母様が倒れて病院に運ばれているとの連絡でした。Aさんのお母様とは数日前に話をしたばっかりだったので、私も信じられない気持ちでいっぱいになりました。その後、Aさんよりお母様の容態が良くなったと連絡がありホッとしました。しかし、翌日お母様が息を引き取ったと連絡がありました。その連絡を受けた時は信じられなくて電話口で泣いてしまいました。
地元で葬儀社に勤めている限り、いつかは担当がまわってくる事だと思っていましたのでAさんの為にも良い葬儀をと思い担当をさせていただきました。Aさんの意向に寄り添った葬儀で式も順調に進める事が出来ましたが、お別れの際にAさんがお母様に話かけた言葉に自然と涙ぐんでしまいました。
式の後、Aさんから「母の為に良い葬儀をしてくれてありがとう。」と言ってもらいました。
これからもこのような場面に立ち会う事があるでしょう。当家の方の気持ちを汲んだ対応をしていきたいと思います。