葬祭部の杉上です。
喪主を決める際に明確な決まりはありませんが、昭和の中頃までは喪主と言えば「家長または家を継ぐ者」が務めるのが一般的で、今もその名残が見受けられます。
現在は次のような手順で喪主を選ぶことが一般的です。
1.故人の配偶者がいれば配偶者が喪主となります。
(故人の配偶者が健在でも高齢の場合で喪主を務めることが難しいときには、代わりに子供が喪主を務めることもあります。)
2.配偶者がいない場合には、家を継ぐものあるいは長男や長女といった子供が喪主を務めます。
(長男は家を出ていて、次男が家を継ぐ場合には次男も喪主の候補になります。)
3.故人に配偶者も子供もいない場合には、故人の兄弟姉妹の中で年長者が喪主の候補となります。
先日、担当した喪家は90才代のおじいちゃんが亡くなられました。配偶者のおばあちゃんはいましたが、同じく90才代と高齢で喪主としての役割は難しく長女さんがすることになりましたが、ゆくゆくは長女さんの子供さんが家を継ぐとのことで、お寺とのお付き合いを始めておられていたので、長女の子供(お孫さん)が喪主を務められました。
会葬が親族のみお式でしたので閉式時の挨拶は、親族へのお礼は短めにして、孫からおじいちゃんに向けたエピソードを交えたメッセージを送られました。心温まるメッセージでお孫さんの思いが伝わるよいご挨拶でした。