葬祭部の門脇です。
私も葬儀の仕事についておおよそ16年になります。16年前のホール葬と今のホール葬を比べるとだいぶ変わってきたなぁという印象を受けます。
昔のホール葬は本当に「会場がホールになった」というだけで、風習や式の流れなどは自宅葬と同じ、そのままでした。例えば通夜はお寺様が来るのではなく、自治会の方による御詠歌を途中休憩も含めて1時間半程かけて行い、その後会館で自治会の方と親族が一緒に食事をとっておられました。
それが、途中からお寺様とご詠歌の二部構成になり、その後お寺様のみがされる形に変わってきました。
飾りについても、隣保で竹を用意してそこに葬儀や野辺送りの役割などを紙に書いていました。野辺送りも勿論あり、式場から駐車場まで親族や隣保がツルカメなど色々な道具を持ち、葬列を組んで移動します。丁度私が葬儀の仕事についた当初はそんな感じでした。
それが年数を重ねる事に自治会や村内での風習が無くなり、その代わりに結婚式に近いような形に変わってきたことによって儀式的な要素が増えてきました。これからの葬儀と結婚式はもっともっと似てくるだろうと思います。
私たち葬儀社も流れには敏感になり、時代に合わせた葬儀を柔軟に行えるように常日頃からアンテナを張っておかなければ…と思います。