先日ご施行させていただいたお葬儀のお話です。
奥さまがお亡くなりになり、ご主人はご健在で長男様が喪主をされました。
式場に入られたご家族、ご親族様が遺影写真やご供花の話をされている中、故人様のご主人がすーっと祭壇の方へ来られました。祭壇を眺めるでもなく、故人様のご遺影に向かい、静かに手を合わせられました。10秒ほど経ち、再び顔をあげられた時には目に涙が溜まっていました。
思い出のDVD用にと預かった写真の中には、故人様とご主人が手を握り合った写真があり、本当に仲の良いご夫婦だったのだなと感じました。
ご主人が奥さまに最後に贈られた言葉をご紹介します。
「私が〇〇(奥さまのお名前)に贈る言葉は
六十二年間
共に頑張ってくれて
感謝とありがとうの
ひと言につきます
安らかな旅立ちを
乞い願う」