葬祭部の杉上です。
ひと昔前まで遺影は真顔で正面を向き、黒い背広か黒い着物を着ている白黒写真がほとんどでした。最近はスナップ写真から選んだものに背景や洋服を加工したカラー写真が多くなっています。
葬儀中は遺影を前にすると故人に直接お別れを言っているかのような気持ちになります。年月が過ぎても遺影を見れば故人の在りし日を思い出せるものになります。遺影には、故人と残された者をつなぐ大切な役割があります。ですからその人柄がにじみ出た自然体の写真がベストですが、なかなか見つからないものです。
ある方の遺影は、故人様がお元気な頃に満開に咲いた桜の下で撮ったものでした。優しく微笑まれたお顔は自然体で穏やかなものでした。
春になり、色とりどりの花が咲き始めています。ご家族でお出かけの際は、ぜひカメラや携帯電話でお写真を撮ってください。自然な笑顔がいつか大切な一枚になるかもしれません。