葬祭部の門脇です。
私がまだ前の葬儀社に勤めていた時の話ですが、昼過ぎに会社の電話が鳴り電話を受けるとご家族の方から「両親が亡くなりました。」との事でした。私自身も両親!?と少し混乱しましたが、話を聞いていくと二人暮らしで、奥さんの方が痴呆症になり、ご主人が一人で介護をされておられたが、老々介護で疲れてしまい無理心中をされたそうです。警察からの故人様のお帰りのタイミング別々でご主人さんが数日遅れてもどってこられたので、ホールの安置室ではお二人は狭いので和室で安置し、帰ってこられたら日にちもたっているのですぐに納棺をしました。棺も二つ、骨箱も二つ、とそこらへん単純に二つ分用意するだけなのですが、遺影写真で二つ飾るかというところでお二人のツーショットの写真があったのでそれを使いツーショットの遺影写真を作成しました。
お葬式自体はあまり変わりはなく通常通りに行いました。一番の違いとしては霊柩車はお一人しか棺を乗せる事ができないので他店舗からもう1台準備し2台で出棺を行いました。私はまだ複数人を送る葬儀は1件しかしていませんが、この仕事につき15年がたつ中で色々な形のお葬式をしてきました。これからも葬儀の仕事をする中で初めての経験やお葬式の形に出会う事があると思います。しかし、全てに対応できるようにし、お客様に安心をもっていただけるのが葬儀スタッフの仕事だと思います。