お墓までの道

葬祭部の門脇です。

私が加西市で葬儀の仕事をしている時にお客様から「昔の土葬時代、野辺送りの時は必ずこの橋を渡ってお墓まで行かないといけないなど、お墓までの道に決まりがあるんだよ」と教えてもらいました。「なぜ橋を渡らないとだめなんですか?」とお聞きすると、橋というより川を渡る事に意味があるそうで、故人が三途の川を渡りきれるようにという意味があるそうです。

他には、神社の前を通ってはいけない・葬儀の際のお墓や火葬場からの帰りは行きと違う道を通らないといけない などがあります。神社の前がダメなのは、神道では死は穢れとされるので神様に見せない為にという意味があります。行きと帰りを違う道にしないといけないのは、故人様の霊が生きている方々についてこないようにするためのものです。

今はそういった風習はだいぶ無くなってはいますが、その地域で出来た風習は私たちにとってとても勉強になりますし、お聞きするのは面白いです。皆様からも「実はこの地域には昔こんな風習があったんやで!」など教えて頂けたらと思います。