葬祭部の門脇です。
日本の仏教には亡くなってからの旅支度の中に故人様に六文銭を持たせるという風習があります。三途の川の渡し賃としての意味がありますが、実は海外にも似たような風習があります。
例えば、ギリシア神話ではカローンという神様が冥府へ渡す船の船頭をやっています。この時、カローンに渡すお金は1オボロスとされています。このお金を持っていないと、すぐに船に乗れず200年もの間待たされるという言い伝えがあります。なので古代ギリシャでは1オボロスを故人の口の中に入れて弔っていました。
他にアジアの中にも六文銭のような冥銭を紙銭と呼んでおりあの世で使える通貨になるとされ、紙銭を供物として焚く事で祖先にお金を送りそれがあの世で使えるとされています。沖縄でも似たような風習があり、冥銭をウチカビと言い供養の際にはそれを焚いて、あの世にいる祖先に送金をしています。また、ヨーロッパでは死者の体に冥銭を置いて、通行料を渡す習慣があります。世界においてもお金という概念は死後でも大事だということがわかりますね。私もお金は大好きです(笑)