葬祭部の杉上です。
ご自宅から会館へ移動する際にご近所の方がお見送りに来られます。ご出発の時には喪主様からお見送りに来られた方へ挨拶をしていただくのですが、家族葬の場合この時の挨拶が葬儀時の喪主の挨拶と同じ役割となります。
挨拶は ・お見送りのお礼 ・生前の厚意への感謝 ・故人の生前のエピソード ・遺族への力添えや、今後のお願い などが主な内容です。
先日、ご自宅を出発される前に喪主様がされた挨拶では、ご自宅で朝いつも通りに起きて身支度をしている時にスーッと亡くなられた状況をお話しされました。すると、聞いておられた人の中から「まぁ~あやかりたい!」という声が聞こえました。
「亡くなる直前まで病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝込まずにコロリと死ぬこと」という健康的な死に方を意味する、ピンピンコロリ(略してPPK)だと思われたのではないでしょうか。
この言葉は、1979年(昭和54年)長野県体育学会における発表論文で登場した造語です。健やかに長寿を全うすること。また、それを目的に高齢者に向け健康増進や体力づくりなどを啓発する運動のことを指しています。
対義語にネンネンコロリ(略してNNK)が有ります。不幸にして長期の寝たきりになって亡くなることを意味します。寝たきりになることを思うと確かにPPKはあやかりたいですよね。でもPPKは有る意味突然死です。きっとご家族は驚かれたであろうし、心の準備もなかったと思います。
人生100年時代、私も健康で長生きして最期を迎える準備をして、子供たちにかかる負担を軽くしてから、願わくば息を引き取るときは「お世話になりました」と笑顔でそのときを迎えたいものです。